大島清昭さんの『赤虫村の怪談』読了しました。
満足度は★★★☆☆(星3つ)です。
愛媛県の山間部にある赤虫村には、特異な妖怪譚が存在する。黄色い雨合羽を着て嵐を呼ぶ「蓮太(はすた)」、火災を招く「九頭火(くとうか)」、廃寺に現われる無貌の「無有(ないある)」、そして村の有力者一族が信奉する「苦取大明神(くとるだいみようじん)」。かねてから赤虫村について調査していた怪談作家・呻木叫子は、村の名家・中須磨家を襲う不可能犯罪の解明に関わることになる。神木の枝上に遺棄された全裸屍体、石蔵の密室で発見された焼屍体……立て続く事件は衝撃の結末を迎える。第十七回ミステリーズ!新人賞受賞者による初長編。
シリーズ2作目だけど、時系列的にはこちらの事件が先なのかな。
どうやら「クトゥルフ神話というものが現実のものとして日本に伝わった」設定らしい。
私はクトゥルフのクの字も知らなかったけど、面白かったです。
知っている方はもっとメタ的に楽しめるのかなと思います。
しかしあまりにものその辺が繰り返されるので、ミステリー部分が好きな私は「またその話になるのかー」とやや中弛みを感じました。
それでなくても呻木叫子の原稿パートもあるのに。
場面が色々変わってしまうので話に集中出来ず、読みづらさを感じました。
ラストが不穏だけど、文章に怖さを感じないんですよね。
もっとゾワッとさせて欲しかった。
映像化されたら面白そうですが。
今回、鰐口さんの厚化粧の秘密が一番印象に残りました^^
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