櫻田智也さんの『六色の蛹』読了しました。

満足度は★★★★★(星5つ)です。
昆虫好きの心優しい青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。行く先々で事件に遭遇する彼は、謎を解き明かすとともに、事件関係者の心の痛みに寄り添うのだった……。ハンターたちが狩りをしていた山で起きた、銃撃事件の謎を探る「白が揺れた」。花屋の店主との会話から、一年前に季節外れのポインセチアを欲しがった少女の真意を読み解く「赤の追憶」。ピアニストの遺品から、一枚だけ消えた楽譜の行方を推理する「青い音」など全六編。日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞を受賞した『蝉(せみ)かえる』に続く、〈エリ沢泉〉シリーズ最新作! 著者あとがき=櫻田智也
シリーズ3作目、6篇の連作短編集。
エリ沢泉シリーズを一気に読んできたので、「こうなるんだろうなぁ」と予想できるようになっても、ラストはやっぱり胸が熱くなるんですよねぇ。
私が一番気に入ったのが「赤の追憶」と、後日談となる「緑の再会」です。
ついホロリとしてしまいました( ; ; )
隣にいてくれる人の存在を当たり前と思わず、大切にしなくてはいけませんね。
そして意外と楽しみにしているのは、著者のあとがきです。
難しい言葉や堅苦しさがないんですよね。
次作が待ち遠しいです^^
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