綾辻行人さんの『時計館の殺人』読了しました。
満足度は★★★★★(星5つ)です。
上巻あらすじ
鎌倉の外れに建つ謎の館、時計館。角島(つのじま)・十角館の惨劇を知る江南孝明(かわみなみたかあき)は、オカルト雑誌の“取材班”の一員としてこの館を訪れる。館に棲むという少女の亡霊と接触した交霊会の夜、忽然と姿を消す美貌の霊能者。閉ざされた館内ではそして、恐るべき殺人劇の幕が上がる! 不朽の名作、満を持しての新装改訂版。
「針のない時計塔」は何を語る? 百八個の時計が恐怖を刻むシリーズ代表作!
下巻あらすじ
館に閉じ込められた江南(かわみなみ)たちを襲う、仮面の殺人者の恐怖。館内で惨劇が続く一方、館外では推理作家・鹿谷門実(ししやかどみ)が、時計館主人の遺した「沈黙の女神」の詩の謎を追う。悪夢の三日間の後、生き残るのは誰か? 凄絶な連続殺人の果てに待ち受ける、驚愕と感動の最終章! 第45回日本推理作家協会賞に輝く名作。
本格ミステリならではの驚きと感動、必読の名作!
館シリーズの中でも大傑作と聞いていたので、読むのを楽しみにしていた本作。
本を開くと登場人物が多く(しかもすでに故人となっている人も多くて)、主な登場人物表を何回も確認しながら読みました。
江南くんの登場に、ちょっと嬉しい気持ちになりました。
いくつかの伏線に気付き推理が当たっても、そんなのはほんの一部。
まさに「推理させていただいている」状態に過ぎない。
終盤、壮大なトリックに「まさかそうくるとは!」と愕然としました。
そう、私なんかに全て見破れる訳がないじゃないか…
時計館の名に相応しい、すごいトリックでした。
そういえば、Huluでは『十角館の殺人』に続き、次の館の製作が決まったそうですね。
まだどの館かは発表されていませんが、「時計館」だったら嬉しいな。
私が億万長者だったら、スポンサーになったのになぁ^^;
どの館がきてもいいように、シリーズ全て読んでおきたいですね。
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