大神晃さんの『天狗屋敷の殺人』読了しました。
満足度は★★★☆☆(星3つ)です。
ヤンデレな恋人・翠(みどり)の婚約者として連れていかれた彼女の実家は、山奥に立つ霊是(りょうぜ)一族の“天狗屋敷”。失踪した当主の遺言状開封、莫大な山林を巡る遺産争い、棺から忽然と消えた遺体。奇怪な難事件を次々と解決するのは、あやしい“なんでも屋”!? 「いつかまた会えたらいいね」――夏が来るたび思い出す、あの陰惨な事件と、彼女の涙を。横溝正史へのオマージュに満ちたミステリの怪作。
うーーーーん、面白かったんだけど、気にかかるところもあったかなーと思う作品でした。
例えば…
1、敷地の見取り図が欲しかった。
これがあれば、もっと楽しめたのに。
2、探偵と助手(?)である二人の個性が強すぎる。
どっちの個性も強く、特に探偵役のなんでも屋店主は好きになれません^^;
トリックは小説ならではの大胆さで良かったのですが、文体が軽すぎて陰惨な事件とやらが重みをなくしてしまってる気がします。
3、ヤンデレな彼女が後半存在感なくなる。
本の表紙になっているのがヤンデレ彼女だと思うのだけど、後半は「どこいった?」というくらい空気になっていたのが残念。
もちろん理由はあると言えばあるのだけど、前半あれだけのことをする娘が?となってしまった。
ラストは続編がありそうな終わり方だったので、出版されたら読んでみようと思います。
なんか、1冊ごとに彼女が変わっているんじゃなかろうか^^;
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