『牢獄学舎の殺人 未完図書委員会の事件簿』読了

市川憂人さんの『牢獄学舎の殺人 未完図書委員会の事件簿』読了しました。

満足度は★★★☆☆(星3つ)です。

私立北神薙高校に通うミステリ好きの少年・本仮屋詠太は、校内で謎の本────『牢獄学舎の殺人』を見つける。

ある高校の音楽室/美術室/プールで発生する三連続密室殺人を描くその本格ミステリは、〈読者への挑戦状〉で締めくくられ解答編が存在していなかった……。

読み終えた彼の前に、謎の少女が現れて告げる。

「私は杠来流伽。溝呂木案件調査機構──『未完図書委員会』の司書よ」

彼が手にした本は、〈読者への挑戦状〉を解いた者が完全犯罪の手引書として使用できる「未完図書」の一冊だった!

詠太と来流伽は『牢獄学舎の殺人』が現実に再現されることを未然に防ごうとするが、やがて校内で本物の密室殺人が発生。

ふたりは虚実絡まる事件の謎を、解くことができるのか!?

未完図書をめぐる学園ミステリーという設定は、とても面白かったし好みでした。

しかし、現実に起こる事件の動機がイマイチと思うのと、終盤の謎解きも無理矢理感は否めません。

傍点が多すぎて(作者はそこに注目させたいんだろうけど)逆効果だと思うし、ミステリの要素や小ネタも多すぎて、くどいと感じました。

この本自体がミステリの問題集のように感じたのですが、あとがきを読んで納得。

続編もありそうですので、どう続けるのか期待して待ちたいと思います。

 

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