辻村深月さんの「琥珀の夏」読み終わりました
本を手に取った時、不思議に思った表紙と裏表紙
表紙は大人の女性で、後ろが森の池
裏表紙は子供で、後ろが都会のビル
なんだか違和感があり、内容に関係するのかなと思いました
かつてカルト集団として批判された団体、「ミライの学校」の跡地で女児の白骨が発見された
そのニュースを見た弁護士の近藤法子は、自分が子供の頃に「ミライの学校」の夏合宿に参加していたことを思い出す
そしてその白骨遺体が、法子の知る子「ミカ」ではないかと思い始める
そんなとき、「白骨遺体は自分たちの孫かもしれない」という老夫婦の依頼を受け事件と関わることになり、忘れていた30年前の記憶の扉が開かれていく
まず初めに思った感想は、すごく読みやすいということ
そして思春期の子供たちの気持ちの描写が素晴らしいこと
この2点は「かがみの孤城」を読んだときにも感じました
本を読んで(私も子供の頃こう思ったことがあったわ!その気持ちをなんで忘れていたんだろう)と気づかされます
大人になった今も、子供の頃の感情を表現できるって凄いなと思いました
本の内容は女児の白骨遺体の真相に迫っていきますが、最後は裁判シーンとなり、子供の頃の琥珀のような思い出の夏とは対照的で、キリっと引き締まった印象でした
そしてこの裏表紙
少女の背景は、日比谷公園から見た「ザ・ペニンシュラ東京」と「DNタワー21」
ラストを読んで(なるほど〜 そうゆうことだったのね)と…
現実にある場所の絵というのも印象的でした
|
|