織守きょうやさんの『ライアーハウスの殺人』読了しました。
満足度は★★★★☆(星4つ)です。
孤島に聳え立つ来鴉館で
噓つきたちの饗宴が始まるお嬢様・彩莉は転がり込んできた莫大な遺産で孤島にギミックつきの館を建設し、かつて自分の書いた小説を馬鹿にした相手を殺害しようと企てる。
「おまえらがバカにした私の考えたトリックで死ね」
嵐の気配が近づく中、ターゲットのミステリ愛好者たち(ショーゴ、詩音)、医療関係者(みくに)、刑事(矢頭)、霊能者(真波)、噓で雇われたメイド(アリカ)が館に集められ、金にものを言わせた自前のクローズドサークルが完成。有能メイド・葵の鬼のダメ出しの末、綿密に練られた復讐劇は、成功間違いなしと思われた。しかし、一夜明けると、彩莉が殺した覚えのない死体が転がっていた……。二度読み必至。空前絶後の超本格ミステリ!!
いやー、みんな嘘つきでしたねぇ。
内容は重苦しくなく、サラッと読めました。
「おまえらがバカにした私の考えたトリックで死ね」ですから。
倒叙ものは苦手ですが、コメディ感があり大いに楽しめました。
最初から隠し通路があることはわかっているし、彩莉はドジっ子だしで面白かったです。
ミステリ好きだったら、莫大な遺産でギミックつきの館を建てるのは夢ですよね。(ね?)
犯人探しは、殺人計画を立てていた彩莉目線と、招かれた客側目線とで二重になるので、私的にはちょっとくどいかなと感じました。
途中で「彩莉そうじゃない!しっかりしろ!」と応援(?)したくなることも^^;
でも確かにこれは二度読み必至!
「噛めば噛むほど味が出る」ように、二度読みすればさらに味の出る作品だと思いました^^
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