真梨幸子さんの『まりも日記』読了しました。
満足度は★★★★★(星5つ)です。
真梨幸子が放つネコミス登場!
人を魅了してやまない猫たちに惑わされた愚かな人間の行く末、そして猫たちのその後--。第一話 まりも日記
第二話 行旅死亡人~ラストインタビュー~
第三話 モーニング・ルーティン
第四話 ある作家の備忘録
第五話 赤坂に死す
最終話小説現代、メフィストに掲載された短編に書下ろしを加え、大幅改稿した著者懇親の猫×イヤミスの傑作登場!
初めて読んだ作家さんですが、面白かったです^^
なるほど、これがイヤミスですか。
私はイヤミスがあまり好きではないので避けてきたのですが、この表紙でまさかイヤミスとは思わず購入してしまいました。
だって帯には「ネコミス」って書いてあるし。
購入してから積読していて、ずいぶん経っているんですけどね。
イラストと帯ですっかりほんわかした内容だろうと思っていたのです。
こちらの本は連作短編集となっており、文字数もそこまでなく、文章も堅苦しくないので読みやすかったです。
しかし…
読んでいくうちに、えっ?あれっ?となっていき、ホラーでもオカルトでもない怖さを感じました。
それは孤独、先入観、自惚れ、つまり自分自身が現実で体験するであろう怖さ。
「気をつけよう…」と心から思いました^^;
ラストも好みだったなー!
この小説は基本フィクションですが、著者が実際にアップしているブログからところどころ引用している、虚実ごちゃまぜの内容とのこと。
そのブログをまとめた『おひとり様作家、いよいよ猫を飼う。』という本もあるそうなので、そちらも読んでみたいと思います^^
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