下村敦史さんの『白医』読了しました。
満足度は★★★★★(星5つ)です!
あらすじ
ホスピスで起きた3件の不審死。
末期がん患者に安楽死を行ったとして、ベテラン医師である神崎秀輝が裁判にかけられる。
裁判で沈黙を貫く医師が抱える真相とは…
いやー、素晴らしかった!
安楽死がテーマの連作短編集です。
重いテーマだけに、短編集で良かった。
それでも2回泣いてしまいました( ; ; )
がんの痛みに苦しむ患者とその家族、患者に死を懇願される医師や実際に注射をする看護師それぞれの苦悩が描かれています。
私は以前から安楽死には賛成ですが、自分が医者ではないので患者目線でしか考えていませんでした。
苦しむくらいなら死なせて、と。
でも、もし安楽死が認められたら、医療従事者の心のケアはどうするのか。
ますます深く考えさせられました。
この本で神崎医師が最後に行きついた「命のあり方」に感動しました。
ぜひたくさんの方々に読んでいただきたい作品です。
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