斜線堂有紀さんの『楽園とは探偵の不在なり』読了しました。
満足度は★★★★☆(星4つ)です。
あらすじ
二人以上殺せば、天使によって地獄に引き摺り込まれるようになった世界。
探偵の青岸は大富豪・常木に誘われ、彼が所有する天使が集まる常世島(とこよじま)を訪れる。
そこで起きたのはあるはずのない連続殺人事件だった。
孤島×館そして特殊設定のミステリー。
読みやすくて面白かったです。
二人以上殺した者は、天使によって地獄に引き摺り込まれるというすごい特殊設定。
特殊設定で成り立つトリックですが、事件の動機はよくあるパターンで逆に安心感といううか現実的。(いや、小説だけど^^;)
過去に囚われながらも、調査を始める青岸を応援したくなりました。
全体的に面白かったけど、心が揺さぶられるほどのものは無かったかな。
そして登場人物の名前の付け方が、私的には(うーーん)という感じ。
肩書きをイメージできるような名前になっていて、覚えやすいんだけれども、だったら最初からよくある簡単な苗字にすればいいのにと思ってしまう。
「書き換えられた世界でどのように生きるか」については思うところがあり、読んで良かったなと思える本でした。
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