夕木春央さんの『十戒』読み終わりました。
満足度は★★★★★(星5つ)です^^
あらすじ
殺人犯を見つけてはならない。それが、わたしたちに課された戒律だった。
浪人中の里英は、父と共に、伯父が所有していた枝内島を訪れた。
島内にリゾート施設を開業するため集まった9人の関係者たち。
島の視察を終えた翌朝、不動産会社の社員が殺され、そして、十の戒律が書かれた紙片が落ちていた。
“この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。守られなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動し、全員の命が失われる”。
犯人が下す神罰を恐れながら、「十戒」に従う3日間が始まったーー。
前作の『方舟』に続き、聖書を連想させるようなタイトル。
すごく楽しみにしていました。そして期待を裏切らない面白さ。
『方舟』はラストを読んでいる最中に「こわい、こわい、こわいっ!」となったけど、今回の『十戒』では、「…えっ? ……こわっ!」となりました^^;
今回の舞台は孤島。
電波が入るので外に助けを求めることができるのに、課せられた戒律によってクローズドサークルとなってしまいます。
『方舟』ほどの衝撃はなかったものの、ラストは考えれば考えるほど、ジワジワとくる怖さがありました。
今回は電子で購入したのですが、紙の本だと帯に読者専用ネタバレ解説サイトのQRコードがあると知り、見てみました。(「十戒 ネタバレ解説」で検索できます)
確かにこれは2回読むべき作品だと思います。
そしてこの聖書連想タイトルシリーズ(?)に次回作はあるのか⁈
あって欲しいような、あったら怖いような…。
それでも期待せずにはいられません。
未読の方は、『方舟』から読むことをお勧めします^^
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