櫻田智也さんの『蟬かえる』読了しました。
満足度は★★★★★(星5つ)です。
全国各地を旅する昆虫好きの心優しい青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。彼が解く事件の真相は、いつだって人間の悲しみや愛おしさを秘めていた──。16年前、災害ボランティアの青年が目撃したのは、行方不明の少女の幽霊だったのか? エリ沢が意外な真相を語る表題作など5編を収録。注目の若手実力派が贈る、第74回日本推理作家協会賞と第21回本格ミステリ大賞を受賞した、連作ミステリ第2弾。
シリーズ2作目。
こちらも5編(「蟬かえる」「コマチグモ」「彼方の甲虫」「ホタル計画」「サブサハラの蝿」)からなる連作短編集。
前作『サーチライトと誘蛾灯』の登場人物が出てきたり、エリ沢の背景が少し明かされたりと、シリーズならではの楽しみもありました。
5編がそれぞれ本当にいい作品で、あえて一番を選ぶとすれば、私は「ホタル計画」かなぁ。
手元に置いて、何度も読み返したい本です^^
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