王谷晶(おうたに あきら)さんの、『他人屋のゆうれい』読了しました。
満足度は★★★★★(星5つ)です^^
急死した伯父の部屋には人懐っこい隣人たちと「幽霊」が付いてきた! 長い内廊下でつながるアパートメゾン・ド・ミルでは、「ふつう」を外れた人が寄り添い生きる。文芸界最注目の著者・王谷晶が描く現代版長屋噺!
イラストに惹かれて購入したのですが、作品の雰囲気にとてもあっていると思います。
澁谷玲子さんという、イラストレーターさんのようですね。
小説はとても読みやすくて、一気に読んでしまいましたが、設定はちょっと重い。
主人公の大夢(ひろむ)は派遣社員として働いており、失職のショックに備えるために節約生活。
急死した伯父さんも親戚からは浮いており、付き合いはほとんどなく一人で暮らし。
メゾン・ド・ミルの訳ありな住人たち。
そして“幽霊”が幽霊になってしまった理由も悲しいのです…
ラストはスッキリ解決するわけではないけれど、私は好きでした。
この後どうなったのかなぁ、なんて想像するのが楽しいのです。
これは今を、明日を生きる人たちの物語だと思います。
続編希望です!!
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