金子玲介さんの『死んだ木村を上演』読了しました。
満足度は★★★★☆(星4つ)です。
啓栄大学演劇研究会卒業生の元に届いた脅迫状。
『誰が木村を殺したのか、八年前の真実を知りたければ、2024年1月9日14時、雛月温泉の宿・極楽へ来い』
集められたのは、庭田、咲本、羽鳥、井波の4人。
木村が死んだあの日の夜、劇研4年生だった皆には、それぞれ秘密にしていることがあったーー。奇跡は、舞台で起きる!
いやー、面白かったです。
タイトル通り、木村の死の真相を探るべく、当時の状況を演じ再現していくので、本文の中も台本の書き方になっている箇所がたくさんありました。
正直、途中でだいぶ飽きてきたりしたのですが、終盤の息をつかせぬやりとり(罵りあい?)に引き込まれました。
ラストは「そうきたか〜!」と思いつつ、読後感が爽やかで良かったです。
生きるって大変だけど、輝いているよなーと感じました。
でも明日からまたダラダラと生きてしまうんだろうな^^;
もっと「生」を大事にしなくては!
デビュー作でもあるシリーズ1作目『死んだ山田と教室』は読みましたが、2作目の『死んだ石井の大群』は未読なので、そちらも読んでみたいです。
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